序章〜抜け毛は気づかぬうちに忍び寄る

ある友人の人頃から始まった

あれは23年前忘れもしない大学4年の秋頃

『お前、ところで出会った頃に比べだいぶ頭薄くなったな。』

と放った一言
 元来 言葉使いが荒くデリカシーなく物事を
ズバズバ言う友人だったので

『おいおい!冗談もいい加減にせいよ!』

と抵抗し出会った頃の写真を引っ張り出しみんなで見比べました
まあ当然ながら写真では真相はわからないまま
不意を突かれた私は必死で

『薄くなんかなっていなーい!!』

と根拠なく抵抗をしました
抵抗したって現実は変わるわけでもないのですが
何を必死になってたのでしょうかねぇ
受け入れがたい現実からの逃避でしょうか?? 

それから、数日。。。

待てよ。。友人は、口は悪いが本心だけをズバッと言うし
嘘や出鱈目言うやつでは無い
と、冷静になってシャワーを浴びながら流れる温水を見てみると。。。。

おーい! 俺の髪の毛〜 どこさ行ぐだ〜
今までどんだけ抜けていたのか?
この抜け毛は正常なのか?どうなのか?

と、自問自答。

排水溝の蓋を恐る恐る開けてみると。。。
モワッと、私のものだった、と思われる髪の毛の山、山、山
(一人暮らしだ 自分の毛しかねえよ)
あー、こりゃ確定だわな。
ハゲ一直線かぁ。。。

この日から、今に至るまで 抜け毛 ハゲ 薄毛 etc…
の言葉がよぎる生活が始まったのです。

抜け毛を自覚して

友人の一言で 大量の抜け毛に気がついた私

だが。。。しかし だ
気が付いたは良いが対処方法が分からない

当時 パソコンは持っていたがインターネットは
まだ活発ではなく情報としては少ない
(モデムでピポパポピポポ。トゥルルルル・ルーと繋げる時代)

知ってることといえば

  • ワカメを食うと髪の毛が増えるらしいぞ!
  • 頭をマッサ維持すると抜け毛対策になるらしいぞ!

となんとも心許ない不確かな情報が氾濫する程度
これ実践して発毛するなら誰も苦労してないよね

あと当時 タモリさんが何かの番組で豪語していた
『いろいろ試してきたが、結局何にも効果はなかった』
と言う言葉にガッカリしつつも何か望みはないか
と 考え続ける大学生活最後の半年間であった

抜け毛を自覚しそして。。。

何かしないと!何とかしないと!
さて それで私はなにをしたか?

思い切ってベリーベリーベリーショート(短髪角刈り)にしました〜
当時流行していた柳葉敏郎さんのような髪型にしました。
(通称ギバチャンカット)

柳葉敏郎でーす

抜け毛の対処方法じゃないじゃん!!(グスン😭) 
気づけば髪型もなかなか決まらないほどコシがない
(今まで気がつかなかったのかよってくらい頓着なかった)
どうにもならない髪型・髪質。。。何とかならんか
と考えた末の対処方法 思い切って短くしちゃえ!
周りの評判は。。。上々!
 かわいいいよ!
 似合ってるよ!
 イメージ変わったね!!
うんうん、ありがとう。
 でも 俺・・・・

   ハゲてるんだよ

とは言い出せず
みんな薄毛になっている私に気が付いているのか?
知らないフリをしているのか?
それとも、、、
おー まだ ハゲとは思われていない???とかとか???

とにかくこの時は現実から一生懸命逃げていました
ましてや 頭頂部を鏡で見てみよう
なんて、恐ろしくて実行もできない
(デジカメもまだほぼ無い時代 自撮りも無いしね)

この いわゆる”ギバチャンカット”のまま卒業までの半年間を
ごまかしごまかし生活をしていました

大学卒業 人生も進行 抜け毛も進

ギバちゃんカットから、約半年。

散髪もせず 特別なケアもせず
ただただ抜けていく自分の毛を日々眺めるだけで
大学卒業を迎えました

級友との卒業旅行 卒業式 良い思い出がたくさん

就職氷河期と言われた 世代の私ですが
無事 就職も決まり 勤務先は東京
 うほほ!田舎出身の私は東京都聞くだけで
心躍っちゃうんだよね
春からは楽しい楽しい東京生活が待っているーーー!
(当時は、大学は雪深き東北地方)

さて私の薄毛 もちろん毎日順調に抜けてます
しかしどれだけ頭髪は薄くなっているのか?
客観的に比較することも確認することもできず
 今の自分の見た目はどうなっているんだ??
もう不安と心配でいっぱいいっぱい
でも
 時間は止まらな
 抜け毛も止まらない

  なんとかしなかきゃ!

という焦りと

  まあなんとかなるさ!

という本来自信持っているノーテンキな性格
なんの対策も解決方法も無いまま社会人へ

その頃には髪の毛も伸び放題
ギバちゃんカットから程遠い姿に

伸びた髪の毛はオデコを隠す様なスタイルへ

好むと好まざるとに関わらず
自然とそのようなヘアスタイルになっていきました

あれ、なんなんでしょうかね
あの額を隠してしまうあの感覚
自信の無さの表れでしょうかね

イメージとしては
当時で言うとサッカー日本代表
中村俊輔選手

あるいはバナナマンの日村さん

の様な髪型。(共通点無い??)

決してお二人がハゲとか
薄毛である例えではございません

髪型のイメージです

鏡で見ても前頭部しか見えないので
薄毛・ハゲには全く見えないので
浮かれ始め安心しきって

『オレ ハゲでは無いよな』

なんてまた根拠もなく
思い込んだりなんかしてました
就職後も持ち前の明るさとパワーで
社会人の方々からも人気者となり
(改めて言いますが決してイケメンでもなくカッコ良くはありません)
もう毎日が楽しいばかりの社会人生活となりました

しかーし

現実は抜け毛はどんどん進行
問題の先送りをしているだけの日々なのです

再び!現実を突きつけられる!

社会人生活も揚々

初任給も貰いゴールデンィークに実家に帰省
誇らしげに社会人生活を語るわけですな
もう怖いもの無しくらいな勢いです
初任給貰って『俺仕事できるんだぜ!母ちゃん!』
とか何とか戯言言ってたかな

御多分に漏れず両親には何か記念品を
買っていった記憶はあるのですが何を買ったのか。。。

 さて そんな社会人一年目
実家帰省中のゴールデンウィーク

兄から一言!

『なんだ?そのヘンチクリンな髪型は?なんか頭頂部薄くなってないか?オデコの薄毛気にして前髪で隠してしてるの?』

おいおいおいおーーーい!!!にいちゃん!

今まで恐れていた小さな小さな
一言一言を今ここで!全部言うか〜〜!!

兄は徐に私に近づき髪の毛をいじり
観察を始めたのです。

わたしはドキドキ

べつに悪いことしてるわけでも無いのですが
もう蛇に睨まれたカエル(決して兄との関係が険悪というわけではない)

兄が一言

『あーそうでも無いか。髪型がそう見えるだけかな。』

ホッとする私
しかし兄は私の頭頂部にハゲの疑義を感じたと言うことは確かである

そこへ母親はボソリ

『うちの家系は みんな髪の毛ボーボーだからハゲないでしょ』と。

何という痛ましい。。
そんな家系で私の髪の毛は抜け続けているのですよ

現実です!

あぁ、そうか元々髪の量が多いから抜け毛が多くても
今はまだ毛髪量が多く見られるのだ
だから皆 私がまさか抜け毛で悩んで禿げそうだ
などとは微塵も感じないのだ

『お!!まだ行けるゾ!』

などと変な安心感を得つつ
それとは裏腹に兄には薄毛疑義を
かけられ将来への大いなる不安感を
与えられ複雑な気持ちが入り乱れた
社会人一年目の実家帰省での出来事でした

そしてこの出来事をきっかけに

『抜け毛対策を実行せねば!』

と決意するきっかけとなりました

この時まだ
恐ろしい恐ろしい
某かつらメーカーとの苦悩の日々が
訪れるとは まだ知る由もない
若き日の自分でありました 

脈絡もなくつらつらと書いた
私如きの抜け毛の序章
ご拝読くださり
誠にありがとうございました

続きは

第二章〜某かつらメーカーとの出会い

引き続きお楽しみください



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