最終章〜かつらメーカーと訣別〜自分の世界へ!

ついに禁断の”カツラ”を手に入れた私。
本来ならば 早速”カツラ”を装着してウキウキな毎日を送るはず

だったはず

ですが初日は装着しませんでした
それから3日、1週間、1ヶ月
”カツラ”は豪華な化粧箱に入ったまま
まるで現実から目を背けるが如く押入れの奥の方に
押し込んでしまいました

複雑な心境でした

10万円以上も費やして作ってもらった”カツラ”

受け取った当日 ずっと手のひらに置いて眺めていました
とても愛着が湧くような代物ではありませんでした
新しい家電製品や新作のゲームソフトを購入した時の心が舞うあの感じが
全く起きなかったのです
それどころか この”カツラ”の存在 見ているだけでどんどんと
心の奥から憎悪感が湧いてくるのです

『ああ、これから私はこの”カツラ”と共に一生過ごしていくんだろうなあ
これを装着すると 抜け毛の心配やハゲの心配はなくなるのだろうなあ
でも”カツラ”がバレないように日々日々ビクビクしながら鏡を見てチェックするのかな
恋人とかできるのかな?
恋人できても泊まりの旅行は行けないかなあ
ベットで二人で仲良く添い寝もできないのかなあ
結婚なんてもうできないのかなあ

毎日毎日 押入れから出しては悩み 押入れに戻し の繰り返し

そんなある土曜日の夜 
自宅に遊びにきた友人が 育毛機器セットを発見(片付けてなかった〜)
これはなんだ?と問われ育毛機器だと正直に言った後

『禿げそうなのか?こんなものに頼って。
 毎日毎日自分でしっかり頭皮洗ってしっかりグイグイマッサージすれば
 抜け毛なんて止まるよ』

私の友人は本当に口が悪い!というか素直に思ったことを口にするもんだなあ
と思いつつも確かにこの友人は毛量多くジャニーズ顔でモテモテのヤツなのだ

育毛機器セットを見て見ぬふりせずにどストレートに
感想を言ってきた友人に今ではとても感謝します

※この友人のアドバイスのグイグイマッサージは一部誤解があるので
 間に受けて実行しないようお願いします

そしてこの日の夜 私は決心をしたのです

『もうカツラメーカーの育毛ケアに頼らない 自分で髪の毛を復活させてやる!!』

そうと決めたら私は実行が早い
その夜 カツラメーカー宛に手紙を書きました
(電話で断れないところが臆病者ですが。。。)

なぜ手紙にしたのか!!
それは今までの気持ちを訴えるため 話下手な私がとった
単純な手段だっただけです

内容は

  • 育毛ケアプログラムの効果の実感がないこと
  • 人口毛への不信感(なんのために付けているのか?)
  • カツラを作りたいとは言っていないのに
    強引に作る方向に誘われていったこと
    (断れない私も悪いと書き添えて)
  • 今後 もう一切の育毛ケアプログラムを受ける意思がないこと
  • 返金などの要求は一切しない
  • 特に本部にクレームを入れる気もない
  • 今後一切の郵便物や電話などの連絡は不要であること
  • 受け取っていないシャンプーとホホバオイルは
    全て私の自宅に発送してほしいという内容(送料着払いで)

などなど なんだか恋人に別れの文(フミ)を書いているような気分💌

その夜は一旦下書きで止めて翌日また内容を確認しポストへ投函!

とても清々しい気分になりました
なんだか翼が生え 空をも飛べる気分になったのです
(抜け毛は止まりませんが)

それから数日後 カツラメーカーから電話がありました

開口一番 カツラを強引に作ってしまったことの謝罪と
プログラムを再開してほしいという依頼内容です
(カツラのお金を返しますということはなかったですが。。。)

ここで私の心が揺るぐわけにはいかない!
手紙に書いてある内容通り今後一切の連絡は不要なので
シャンプーとホホバオイルだけ送ってほしいことを伝えました
10分くらいの会話だったと記憶しています
とても長く感じましたが相手もやはり問題を拗らせたくなかったのでしょう
色々な言い訳を言っておりました
最後にはなんとか諦めてもらいましたが

これで本当に自由の身だ!
本当に気分が晴れやかだ!
何かに縛られて不自由に生きていくのは本当に苦しいものだった
1年程度の付き合いだったがとても苦しい毎日だった記憶がありました

後日 無事 シャンプーとホホバオイルも到着
本当に本当にお別れができました
残ったローンはまだまだ約100万円

大きな出費ですがこれを糧に絶対 抜け毛を止めて自毛を再生させるぞ!
という気持ちを保つ授業料と気持ちを切り替えて!

この日から私の自己流育毛ケアが始まったのであります

ただしその船出は難航。。。

続きは ”新たなる旅 自分の世界へ!”

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